歩く練習(1)
新しい靴を買って、歩くのは3回目。次第に足に馴れた来た。くるぶしまであるので、普段の歩き方ではしっくりこない。靴の要求を聞いて上げなければならない。この靴の好みは①つま先を前に蹴り上げる②かがとからしっかりと着地する③歩幅は大きくーーの3点のように思える。この要求にしたがって歩くとおのずと姿勢もよくなるようである。
ただ歩くだけでつまらないので、時々「ダニー・ボーイ」を低唱する。今日足の向いた先は神保町で、ここには本屋以外にスポーツ用品の店が多い。今日は「さかいや」という所へ行った。そして、金曜日なので、古書会館の古書市が外せない。
しかし、最近では本を処分しなければならない境遇にあるので、見ることは見るが、出来るだけ欲しい本がないことを祈りながら見るので、ちょっと変な感じである。もしあっても「接してもらさない」スタンスである。
それでもなお古書市が面白いかと言えば、一種の出会い、かっこよく言えばセレンディピティーがあるからである。本屋は一二度いくと大体どんな本がどこにあるか解るので意外性がない。その点、古書市は雑然として、その中に身を置いて、幸せな出会いを待つのである。
ここ数年不思議に思うことは、若者の姿を殆ど見なくなったことである。古書市は大半がお爺さんで、おそらく平均年齢は65歳を越えると思う。そのお爺さんたちが沢山買い込んで、ちょっと上気した顔付きで帰っていく。
一体、若者はどうしているのかと思うのだが、大半はネットで買うのではないかと思う。
お爺さんはネットでも買うのだろうが、永年馴染んだセレンディピティーの小天国が懐かしくてここに足を運ぶのだろう。そして、あれも読みたいこれも欲しいと思っていた頃の若さを少し取り戻す。
歩き方の中で最も大切なのは①つま先を前に蹴り上げることで、この一つを気を付ければ後は付いてくる。
ナチの行進の歩き方に似てこないかちょっと心配。
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